日本歴史地名大系 「押ノ川村」の解説
押ノ川村
おしのかわむら
- 高知県:宿毛市
- 押ノ川村
天正一八年(一五九〇)の宿毛村地検帳にみえる赤木・押川・白井川・一山(いずれも宿毛を冠する)が江戸時代の押ノ川村に含まれると思われ、各村の総検地面積二三町一反余、屋敷数三七うち居屋敷一八。屋敷のうちには桂正庵・一山寺が含まれる。宿毛押川村は押川玄蕃の給地がそのほとんどを占め、玄蕃は「押ノ川土ゐヤシキ」に住んでいる。白井川村は寺山(延光寺)領が多く、ほかの小村にも寺山領が比較的多い。江戸時代の当村は元禄地払帳では地高総計三九七石余、本田三八一石余は山内源蔵(宿毛山内氏)の知行、新田一六石余のうち貢物地二石足らず、残りは山内源蔵の役知。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報