押隠す(読み)オシカクス

デジタル大辞泉 「押隠す」の意味・読み・例文・類語

おし‐かく・す【押(し)隠す】

[動サ五(四)]けどられたり見られたりしないように、ひたすらつつみ隠す。「悲しみを―・す」
[類語]隠す遮る包み隠す覆い隠す覆うくらます潜める忍ばせるかくまう隠し立てひた隠し隠蔽隠匿秘匿

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「押隠す」の意味・読み・例文・類語

おし‐かく・す【押隠】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 ( 「おし」は接頭語 ) あらわれそうになるのを、一心に隠す。ひたすらに隠す。
    1. [初出の実例]「かたとき涙うかばぬ時なし。人めぞ、いとまさりがほなく、はづかしければ、おしかくしつつ、あかしくらす」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)

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