招看板(読み)まねきかんばん

精選版 日本国語大辞典 「招看板」の意味・読み・例文・類語

まねき‐かんばん【招看板】

〘名〙
① (劇場で、見物客を招き寄せるために出すところからいう) 釣(つり)看板の一種江戸の劇場で、櫓(やぐら)下に腕木を出して当たり的をつり、大入札を貼りつけて掲げたもの。また、人形を切り出したものもあった。まねき。
茶話(1915‐30)〈薄田泣菫食物格言東山の竹酔館は、表の招牌(マネキカンバン)も」
② 京・大坂で俳優の名や定紋を書いた看板で、上に小さい屋根形をつけたもの。庵(いおり)看板。〔戯場楽屋図会(1800)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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