持する(読み)ジスル

デジタル大辞泉 「持する」の意味・読み・例文・類語

じ・する〔ヂする〕【持する】

[動サ変][文]ぢ・す[サ変]
手にもつ。有する。「権威を―・する」「満を―・して待つ」
途中常に小紙を―・し」〈中村訳・西国立志編
固く守る。「自説を―・する」「身を―・する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「持する」の意味・読み・例文・類語

じ‐・するヂ‥【持】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ぢ・す 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 手にもつ。所有する。また、ある状態をたもつ。維持する。
    1. [初出の実例]「某の子の住みし堂、読みし経及以(と)持せし水瓶等は是れなり」(出典日本霊異記(810‐824)上)
    2. 「どことなく余裕綽々たる処を持してゐた」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生と虚空)
  3. 固く守る。
    1. [初出の実例]「汝等、早く各五戒を持(ぢ)し仏の御名を奉念て此の難を免れよ」(出典:今昔物語集(1120頃か)五)
    2. 「朋友相信じ、恭倹己れを持し」(出典:教育に関する勅語‐明治二三年(1890)一〇月三〇日)

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