持前(読み)モチマエ

デジタル大辞泉 「持前」の意味・読み・例文・類語

もち‐まえ〔‐まへ〕【持(ち)前】

その身にもともと備わっているもの。生まれつきのもの。「持ち前美声」「持ち前のねばりを発揮する」
各自が所有している部分。また、担当している仕事役割などの範囲

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精選版 日本国語大辞典 「持前」の意味・読み・例文・類語

もち‐まえ‥まへ【持前】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 生まれつきのもの。生まれもった性質。固有のもの。本来のもの。本性天性
    1. [初出の実例]「今の世に成ては、其我に有る持前の仁義礼智と云ものを根から合点せずして」(出典:絅斎先生仁義礼智筆記(18C初))
  3. 全体の中で各自が所有している部分。担当する部分。持ち分。
    1. [初出の実例]「正経の工事を勉強労作することは、乃ち己の本分(〈注〉モチマヘ)を尽す道なり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二)

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