挟み詞(読み)ハサミコトバ

デジタル大辞泉 「挟み詞」の意味・読み・例文・類語

はさみ‐ことば【挟み詞/挿み語】

文章の間に挟み込む言葉挿入句
江戸時代、多く遊里で行われた隠語一種。言葉の各音節の間に、他の音節を挟んでいうもの。ふつう前の音と同じ段のカ行の音節を挟む。「あきれたひと」を「あカきキれケたカひキとコ」というなど。のちに、子供の言葉遊びとなり、現代ではバ行音を挟むものなどがある。唐言からこと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「挟み詞」の意味・読み・例文・類語

はさみ‐ことば【挟詞・挿語】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 文章の間にはさみこむことば。挿入句。挿入語。
  3. 遊里などで流行した一種の隠語。あることばを言うとき、各音の下にその音と同列のカ行、サ行、ナ行などの音をはさんでいうもの。たとえば、「いやなひと」を「いきやかなかひきとこ」という類。唐言(からこと)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android