挟み詞(読み)ハサミコトバ

デジタル大辞泉 「挟み詞」の意味・読み・例文・類語

はさみ‐ことば【挟み詞/挿み語】

文章の間に挟み込む言葉挿入句
江戸時代、多く遊里で行われた隠語一種。言葉の各音節の間に、他の音節を挟んでいうもの。ふつう前の音と同じ段のカ行の音節を挟む。「あきれたひと」を「あカきキれケたカひキとコ」というなど。のちに、子供の言葉遊びとなり、現代ではバ行音を挟むものなどがある。唐言からこと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「挟み詞」の意味・読み・例文・類語

はさみ‐ことば【挟詞・挿語】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 文章の間にはさみこむことば。挿入句。挿入語。
  3. 遊里などで流行した一種の隠語。あることばを言うとき、各音の下にその音と同列のカ行、サ行、ナ行などの音をはさんでいうもの。たとえば、「いやなひと」を「いきやかなかひきとこ」という類。唐言(からこと)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android