唐言(読み)からこと

精選版 日本国語大辞典 「唐言」の意味・読み・例文・類語

から‐こと【唐言】

〘名〙
随筆独寝(1724頃)下「女郎中間にて、今宵の客はよい客じゃ、あしき客じゃなどいひて物語に、華音(カラコト)にて云たきもの也」
当事者だけにしかわからないように作られた言葉で、一種隠語。からごん
談義本・当風辻談義(1753)三「釈尊とは、借た金のとれぬを云(いふ)唐言(カラコト)

から‐ごん【唐言】

〘名〙 =からこと(唐言)
日葡辞書(1603‐04)「Caragonuo(カラゴンヲ) ユウ ヒト」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「唐言」の意味・読み・例文・類語

から‐こと【唐言】

唐語からことば」に同じ。
「あなむつかしの―書きたる物」〈読・雨月蛇性の婬〉
挟みことば2」に同じ。
茶屋の女―にて合図をし」〈黄・栄花夢

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