捏ね上げる(読み)コネアゲル

デジタル大辞泉 「捏ね上げる」の意味・読み・例文・類語

こね‐あ・げる【×捏ね上げる】

[動ガ下一][文]こねあ・ぐ[ガ下二]
よくこねて作る。「パン生地を―・げる」
物事をいじりまわしてでっちあげる。
公爵を頌し奉った詩を成るべく飾り立てて―・げた」〈漱石文学評論
[類語]練るねる捏ねくる捏ね回す捏ね返す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「捏ね上げる」の意味・読み・例文・類語

こね‐あ・げる【捏上】

  1. 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙
  2. よくこね合わせて作りあげる。十分にこねる。
    1. [初出の実例]「四寸許の高さの首なるがこは自分の顔を鏡に写しながら二日を費して捏ねあげし者なれど」(出典:明治卅三年十月十五日記事(1900)〈正岡子規〉)
  3. 物事をあれこれいじくりまわして、むりにつくり上げる。でっちあげる。
    1. [初出の実例]「あの人の真実ぢゃなくて、君が勝手に心の中で捏(コ)ねあげた『或る女』の像なのかい」(出典:冬の宿(1936)〈阿部知二〉五)

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