掛り口(読み)カカリクチ

デジタル大辞泉 「掛り口」の意味・読み・例文・類語

かかり‐くち【掛(か)り口】

着手する手がかり。端緒
攻めかかろうとする機会。また、その場所。攻め口。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掛り口」の意味・読み・例文・類語

かかり‐くち【懸口・掛口】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 相手に働きかけるきっかけ。
  3. 合戦の際、味方攻撃をしかけようとする時期。また、その攻撃をしかける敵陣の場所。
    1. [初出の実例]「士卒の手配り〈略〉、かかり口、一一に下知(けぢ)をなし」(出典:浄瑠璃・文武五人男(1694)五)
  4. 世話になる所。生活して行く上の頼り所。
    1. [初出の実例]「おとこに捨られたるか、妾などのかかり口にはづれたるか」(出典:評判記・色道大鏡(1678)一四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android