掛人・懸人(読み)かかりゅうど

精選版 日本国語大辞典 「掛人・懸人」の意味・読み・例文・類語

かかりゅうど かかりうど【掛人・懸人】

〘名〙 「かかりびと(掛人)」の変化した語。
談義本・花菖蒲待乳問答(1755)二「扨は若後家、かかりふ人(ト)浪人のなぐれ、盲女、かまはらひに至るまで」
※咄本・千里の翅(1773)借金「てまへはかかり人(ウド)になっていたが」

かかり‐ど【掛人・懸人】

※雑俳・軽口頓作(1709)「取にくい・かかり人(ド)箸を夜食迄」
※浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)三「掛人(カカリド)二人連れて往んだら気に入まい」

かかり‐びと【掛人・懸人】

〘名〙 他人の家に世話になっている人。居候食客。かかりゅうど。かかりど。かかりもの。
※板取村家数人数改帳‐寛文四年(1664)(美濃)「一壱人 彌左衛門 年四拾六〈略〉掛人作左 年弐拾壱 〆四人

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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