掛川町(読み)かけがわまち

日本歴史地名大系 「掛川町」の解説

掛川町
かけがわまち

[現在地名]高知市さかい町・みなみはりまや町一丁目

しも町の南西端、唐人とうじん町の北に並行する両側町。西は郭中かちゆう境の外堀、東は弘岡ひろおか町。慶長六年(一六〇一)山内氏入国に伴い旧領遠州掛川より移住させた諸職人を居住させたので町名となった。江戸時代中期の「高知風土記」によると東西七〇間、南北一三間、家数五一。

掛川より移住した職人は給付職人で、大工加藤六兵衛に一二〇石、鍛冶頭木原作左衛門に八〇石、研師川瀬与次兵衛に五〇石、鉄砲師国友四郎右衛門に一〇〇石、金具師加藤与兵衛に一〇〇石、鞘師西村右衛門太郎に六〇石、厩別当森彦左衛門に四〇石が与えられていたといい(南路志)、職種からみて領主の軍事的要求を満たすもので、藩主から保護優遇されたことが考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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