(読み)ソ

普及版 字通 「措」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

[字音] ソ・サク
[字訓] おく

[説文解字]

[字形] 形声
声符は昔(せき)。昔に錯(そ)の声がある。〔説文〕十二上に「置くなり」とは赦すこと。措置(そち)とは、手足を伸ばして安んずること。すべて、そのような状態に処置することをいう。

[訓義]
1. おく、すえる、ほどこす。
2. やすんずる、はからう。
3. まぜる、あげる、なげる、さしこむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕措 オキテケリ・オク・アク・オキドコロ・ホドコス・シテケリ 〔字鏡集〕措 ヤスシ・ホドコス・オキテナ(ケ)リ・オク・カクス・タチマチ・オキドコロ・ハナツ・シテケリ・アク

[語系]
措・錯tsakは同声。〔説文〕十四上に「錯は金(きんと)(鍍金)なり」とするが、措と声義通用し、〔論語、為政〕「直きを擧げて、(こ)れを枉(まが)れる(上)に錯(お)く」、〔史記、周紀〕「刑錯(お)きて、四十餘年用ひず」のように用いる。昔syakは乾肉。乾肉を重ね合う形で、ものの錯綜する意がある。

[熟語]
措意措画措口措止措施措詞・措辞措手措心・措身措足措大・措置措廃措筆・措措斂
[下接語]
改措・規措・挙措・刑措・失措・廃措・繁措

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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