精選版 日本国語大辞典 「掻練・皆練」の意味・読み・例文・類語
かい‐ねり【掻練・皆練】
〘名〙
② 襲(かさね)の色目の名。表裏ともに、打ちとした紅。あるいは裏を張りとした紅。火色に同じ(桃花蘂葉(1480))。冬から春までの料。また一説に、火色と異なり、表は打ちによる濃紅、裏は張りによる濃紅で、中陪(なかべ)のないもの(後照念院殿装束抄(1327頃か))。かいねりがさね。
※延喜廿一年京極御息所褒子歌合(921)「かいねりどもは、おとな童いとめでたうて、綾がさねにて着たり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報