揚座敷(読み)あがりざしき

精選版 日本国語大辞典 「揚座敷」の意味・読み・例文・類語

あがり‐ざしき【揚座敷】

  1. 〘 名詞 〙 江戸幕府獄舎の一つ。京都では六角江戸では小伝馬町牢屋敷の内に置かれた。五百石以下御目見(おめみえ)以上の旗本未決囚を入れた独房。女でも御目見以上の家のもの、また僧、神主官位により収容された。→揚屋(あがりや)。〔諸例類纂‐五・牢屋秘事録(古事類苑・法律五一)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の揚座敷の言及

【揚屋】より

…江戸時代の牢屋における特別の部屋。幕府の小伝馬町牢屋では収監者を身分によって分隔拘禁したが,武士を収容するのが揚座敷(あがりざしき)と揚屋である。500石未満の御目見(おめみえ)以上直参(じきさん)の武士は揚座敷,御目見以下の直参,陪臣は揚屋に入れ,僧侶,神職も格式により揚座敷,揚屋に分けた。…

※「揚座敷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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