損料貸し(読み)ソンリョウガシ

デジタル大辞泉 「損料貸し」の意味・読み・例文・類語

そんりょう‐がし〔ソンレウ‐〕【損料貸し】

[名](スル)損料を取って貸すこと。賃貸し。
差配質屋が―するを幸いに」〈紅葉・二人女房〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「損料貸し」の意味・読み・例文・類語

そんりょう‐がしソンレウ‥【損料貸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 損料を取って、衣類器物などを貸すこと。賃貸し。
    1. [初出の実例]「損料(ソンリャウ)がしの天狗の羽はないか」(出典:浄瑠璃・椀久末松山(1710頃)中)
  3. 江戸時代損料屋から衣類・夜具蒲団などを借り出し、その品を担保にして質屋から金を借りる行為。損料金銭ともいう。
    1. [初出の実例]「損料之品貸借之儀に付奉伺候書付」(出典:徳川禁令考‐後集・第二・巻一六・文化二年(1805)二月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android