普及版 字通 「携(漢字)」の読み・字形・画数・意味
携
常用漢字 13画
(異体字)攜
21画
[字訓] たずさえる・ひきつれる
[説文解字]
[字形] 形声
正字は攜に作り、(けい)声。は周、杜鵑(とけん)(ほととぎす)の異名とされる。の字形からいえば、台座に鳥を据(す)えている形。そのようにして鳥を携え、鳥占(とりうら)をしたのであろう。ゆえに提携の意となる。〔説文〕十二上に「提なり」とみえる。〔左伝、僖七年〕「攜(はな)れたるを招くに禮を以てす」のように攜を弐の意に用いるのはの仮借義。
[訓義]
1. たずさえる、さげる。
2. ひきつれる、つらなる。
3. と通じ、はなれる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕携・攜 兒比井天由久(こひきゐてゆく)〔名義抄〕攜・携 ヒサク・タヅサフ・タヅサハル・ウダク・ハナル・ヒク 〔字鏡集〕携・攜 タモツ・ハナツ・タヅサハル・ハナル・タヅサフ・ヒサク・ウダフ(ク)・ヒク
[語系]
携(攜)・hyueは同声。xiueも声が近い。は〔説文〕十下に「二心るなり」、五上は「佩角の、以て結を解くべきもの」で、ともに離析の意がある。携弐の意はその通用義である。もと乖koai、癸kiuei、giueiの系統の語であろう。
[熟語]
携▶・携▶・携隙▶・携屐▶・携眷▶・携行▶・携弐▶・携持▶・携手▶・携取▶・携将▶・携心▶・携接▶・携沮▶・携爽▶・携帯▶・携提▶・携背▶・携薄▶・携抜▶・携畔▶・携扶▶・携負▶・携抱▶・携幼▶・携離▶
[下接語]
提携・必携・扶携・連携
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報