六訂版 家庭医学大全科 「携帯電話健康障害」の解説
携帯電話健康障害
(中毒と環境因子による病気)
電磁波は、
電波というと通常、ラジオ波を指します。ラジオ波帯域は、周波数3K㎐~300M㎐、波長100㎞~1mの領域の波です。マイクロ波帯域は周波数300M㎐~30G㎐、波長1m~1㎜の領域の波です。携帯電話には、900M㎐前後のマイクロ波が用いられます。
かつて、産業職場では、体温の上昇(熱作用)を引き起こすような高いレベルのマイクロ波が用いられ、
影響があるとすれば、携帯電話を含めて、熱作用を示さない低レベルのマイクロ波を使用する場合です。
近年、この熱作用を示さない低レベルのマイクロ波に発がん性があるのか、また生殖器系、脳神経系などに影響を及ぼすのかどうかが調べられています。現在のところ、生殖器系や脳神経系への影響はほとんど否定的です。
しかし、発がん性については、
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報