山川 世界史小辞典 改訂新版 「摂理の観念」の解説
摂理の観念(せつりのかんねん)
Divine Providence
トマス・アクィナスによれば「神のなかにあって,すべての物事を目標に導く計画」を摂理という。キリスト教の世界観の基礎となるもので,被造物はすべてそれぞれの目的に向かって神の予知した道をたどる。この摂理が時間のうえに現れたものを神の「世界支配」と呼ぶ。歴史観に適用されれば「終末史観」となるが,古来多くの神学・哲学上の論争がある。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報