摩尼王寺(読み)まにおうじ

日本歴史地名大系 「摩尼王寺」の解説

摩尼王寺
まにおうじ

[現在地名]新井市十日市 東古町

十日市とおかいち北端矢代やしろ川河岸段丘上にある。照国山と号し、曹洞宗、本尊聖観音は観音菩薩像と伝えられ、像高七・四センチ、鎌倉から室町時代の作と思われ、古い時代に火中されたらしく、目鼻も定かでないが、善光寺式三尊像の脇侍の一体とも考えられている。寺伝では弘仁元年(八一〇)創建で、当初は真言宗であったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android