摩気神社(読み)まけじんじや

日本歴史地名大系 「摩気神社」の解説

摩気神社
まけじんじや

[現在地名]園部町竹井

摩気集落の南、園部川支流の天引あまびき川右岸、胎金寺たいこんじ山北麓に鎮座祭神大御饌津彦命。旧府社。「延喜式」神名帳に載る船井郡麻気マケノ神社名神」に比定される。近世には当地摩気村を中心とし、篠山街道沿いに広がる摩気郷十一ヵ村の総鎮守とされた。

創始年代は不詳であるが、「新抄格勅符」の神封部に「麻気神 一戸 丹波国 神護慶雲四年」とある。「文徳実録」仁寿二年(八五二)一一月一二日条に「遣使者丹波国麻気神社幣」とあり、また「三代実録」貞観元年(八五九)正月二七日条の「京畿七道諸神進階及新叙、惣二百六十七社」のなかに、「丹波国従五位下小川月神、麻気神並従五位上」とみえる。延喜一七年(九一七)四月二七日の丹波国某郷長解(益田男爵家所蔵文書)に天暦六年(九五二)五月二五日追記の保証人中「麻気神祝部大宅」の名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「摩気神社」の解説

摩気神社

京都府南丹市にある神社。旧府社。延喜式内社の「麻気神社(まけのじんじゃ)」に比定される。祭神は大御食津彦命(おおみけつひこのみこと)。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報