播州そろばん(読み)ばんしゅうそろばん

事典 日本の地域ブランド・名産品 「播州そろばん」の解説

播州そろばん[文房具]
ばんしゅうそろばん

近畿地方、兵庫県の地域ブランド。
兵庫県小野市・加西市三木市加古川市加東市で生産されるそろばん安土桃山時代の1580(天正8)年、羽柴秀吉の三木城攻略時に大津に逃れた住民が、そろばんの製造技法を習得し、帰郷してから製造を始めた。戦後はそろばん塾ブームにのって需要が高まった。全国の生産量のおよそ7割を生産するという。1976(昭和51)年6月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品指定。2007(平成19)年8月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5070562号。地域団体商標の権利者は、播州算盤工芸品協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「播州そろばん」の解説

播州そろばん

兵庫県小野市などで生産される工芸品。1976年、国の伝統的工芸品に指定。

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世界大百科事典(旧版)内の播州そろばんの言及

【小野[市]】より

…1952年に神戸電鉄粟生線が開通するまでは交通の便に恵まれず,農村的色彩の強い伝統的特産工業の町として存続した。代表的製品は16世紀末に大津から技術を習得して始められた播州そろばんと,江戸時代に始まったはさみ,鎌など家庭刃物で生産額はいずれも全国一。ほかに播州織や釣針の生産も行われる。…

※「播州そろばん」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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