擬議(読み)ギギ

デジタル大辞泉 「擬議」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐ぎ【擬議】

[名](スル)
よく思いめぐらすこと。さまざまに論議すること。
躊躇ちゅうちょすること。ためらうこと。
「かくと見るよりちっとも―せず夷子えびすが襟がみ引つかみ」〈露伴・日ぐらし物語〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「擬議」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐ぎ【擬議】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よく思いめぐらすこと。熟考すること。論議を重ねること。
    1. [初出の実例]「敷説如流、擬議于洙水之上」(出典菅家文草(900頃)一・仲春釈奠、聴講孝経、同賦資事父事君)
    2. [その他の文献]〔易経‐繋辞上〕
  3. あれこれ考えてまごまごすること。ためらうこと。躊躇(ちゅうちょ)すること。
    1. [初出の実例]「相順ふ兵共誰かは少しも擬議(ギギ)すべき、我先に敵に合はんと争ひ前(すす)まずと云ふ者なし」(出典:太平記(14C後)三二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「擬議」の読み・字形・画数・意味

【擬議】ぎぎ

想定し、前もって論議する。〔易、辞伝上〕之れを擬して而る後に言ひ、之れを議して而る後に動き、擬議して以て其の變す。

字通「擬」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android