支保工(読み)シホコウ

デジタル大辞泉 「支保工」の意味・読み・例文・類語

しほ‐こう【支保工】

坑道トンネル掘削の際、岩盤が崩れないように支える仮設構造物
コンクリート型枠で、打ち込まれたコンクリートからの圧力堰板せきいたを介して支持する部材

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精選版 日本国語大辞典 「支保工」の意味・読み・例文・類語

しほ‐こう【支保工】

  1. 〘 名詞 〙 坑道やトンネルなどの工事で、掘削してから覆工するまで土圧を支持しておくための仮構造物。支柱式とアーチ式がある。
    1. [初出の実例]「支保工(シホコウ)の間に矢板なんぞいれなくてもいい所が多い」(出典:地を潤すもの(1976)〈曾野綾子〉一)

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改訂新版 世界大百科事典 「支保工」の意味・わかりやすい解説

支保工 (しほこう)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の支保工の言及

【型枠】より

…型枠の中にコンクリートを打ち込んでコンクリートが十分に強度を発揮するまで置いておく。コンクリートと直接接する木または金属などの板類であるせき板と,せき板を所定の位置に固定するための仮設構造物である支保工とから成る。せき板の材料には木材,合板,鋼材があり,最近では軽金属やプラスチックなども用いられている。…

【支保】より

…支保工ともいう。トンネルを掘削してから覆工(トンネル内面をコンクリートなどで固めること)するまでの間,掘削した断面を確保し,地山の崩壊や変形を防ぎ,安全に作業ができるように地山を支持する構造物。…

【トンネル】より

…この時代,掘削の手段としては人力しかなく,岩が堅くなると手のみ(鑿)で砕いて掘進し,ときにはトンネル内で火をたいて岩を熱しておき,これに急に水をかけて急冷し,岩に亀裂を入れて掘るという方法も用いられた。地山を支える支保工(支保ともいう)にはもっぱら木材が用いられ,トンネル内の照明,換気,排水のためにもさまざまなくふうがなされたことが記録に残っている。土木建築用の石材の切出しも鉱物の採掘と同様,トンネル技術の発達を促し,併せて地下通路,通水路(上下水道,灌漑など),墳墓などのトンネルもつくられた。…

※「支保工」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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