支配状(読み)しはいじょう

改訂新版 世界大百科事典 「支配状」の意味・わかりやすい解説

支配状 (しはいじょう)

古代中世荘園領主等の支出配分状。この場合の支配は配分することであり,下行帳ともいう。荘園等から年貢・地子を収取した領主の側において,それらの年貢等を家内経済流通機構にあわせて配分するにあたり,その経理状況を明示した文書。現地から年貢等が到来した段階で,領家内において,たとえば納所公文といわれるような出納実務にあたる者が作成した。その記載事項は,到来額から,本家にたいする所役がある場合はその分を送進し,運送についての経費を除いたあと,あらためて現地の収納斗から領家の計量斗にはかりなおし(斗出),それを各用途別に分配した額を書きあげている。こうした年貢・地子等の支出配分に関する文書は,寺院内の法会・諸行事の運営についても各担当者によって作成され,さらに同一法会においても,布施・捧物・膳料などの使途別に経費配分状況を示す文書(支配状)がのこっている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 初子

初冠,加冠,烏帽子着ともいう。男子が成人し,髪形,服装を改め,初めて冠をつける儀式。元服の時期は一定しなかったが,11歳から 17歳の間に行われた。儀式は時代,身分などによって異なり,平安時代には髪を...

元服の用語解説を読む