radiolarian ooze
放散虫は海生浮遊生物で,あらゆる海域のあらゆる深さに生息し,殻は珪酸質からなる。遺骸が大洋底に集積し,遠洋性粘土中に30%以上含まれるものを放散虫軟泥という。チャレンジャー号による探検の行われた時代の採集試料9個の平均では54.4%に達した。全海洋底の3~4%を占め,特に炭酸カルシウム補償深度よりも深い赤道太平洋の4,000~8,000mの海洋底に多い。
執筆者:佐藤 任弘
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…これらの生物の中で海底堆積物中に最も多量に含まれ,地理的に広く分布するのはケイ藻と放散虫である。それぞれの殻の重量が堆積物の重量の30%以上を占める場合,それぞれケイ藻軟泥,放散虫軟泥と呼び,両者を一括してケイ質軟泥と呼ぶ。これらの生物が堆積物中に含まれる割合はこれらの生物が表層海水中に生産される割合,その死殻が海底に沈降するまでに溶解する割合と陸源堆積物の堆積速度によってきまる。…
…前者の偽足は直線的な糸状で,中心に軸糸をもっている。浮遊生活するものが死んで海底に殻が沈積したものを放散虫軟泥といっている。タイヨウチュウ類は池沼や湿地にすみ,海産のものはない。…
…アカンタリアの遺骸は死後ただちに海水中に溶解し,パエオダリアも構造が化学的にも力学的にも脆弱(ぜいじやく)なため分解してしまう。そのため深海底に分布する放散虫軟泥を構成しているのは,主としてポリキスティナの骨格や殻である。しかし,一般に海洋底の表層堆積物中のこれら遺骸の分布は水中の放散虫の生物地理区をよく反映している。…
※「放散虫軟泥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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