数屋村(読み)かずやむら

日本歴史地名大系 「数屋村」の解説

数屋村
かずやむら

[現在地名]糸貫町数屋

高屋たかや村の南東に位置し、糸貫川東岸の緩傾扇状地平野に立地。享禄五年(一五三二)六月一〇日の七ヶ井名主百姓等連署人数帳(堀部千氏所蔵文書)に数屋がみえ、名主佐藤兵庫助が署名している。寛永年間(一六二四―四四)東上秋ひがしかんだけ村の南部が分村して数屋村となったという(糸貫町史)幕末に至るまで旗本岡田領。正保郷帳に村名がみえ、田二七三石余・畑一一五石余。用水真桑まくわ用水高屋井組に属した。上流石神いしがみ村・高屋村に井料米を支払った。真桑井組との紛争では高屋村と行動を共にしたが、宝永二年(一七〇五)には高屋村と分水をめぐる争論が起き、有里ありさと村を含めた番水規定などが決められた(古田文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android