白山宮(読み)はくさんぐう

日本歴史地名大系 「白山宮」の解説

白山宮
はくさんぐう

[現在地名]平村上梨

上梨かみなし集落鎮座。白山菊理媛命を主神とし、諏訪大明神・宇佐八幡も祀る。旧村社。当宮の縁起によれば、養老年間(七一七―七二四)泰澄によって人形にんぎよう山山頂に勧請され、天治二年(一一二五)当地の市郎右衛門が夢枕に神託を受け、現地に移し鎮めたという。国指定重要文化財本殿は高さ三・八九メートル、間口一・五一メートル、奥行二・一二メートルの小さな一間社流見世棚造である。屋根は板葺で簡素な造りながら組物・虹梁・木鼻・蟇股なども優れている。文亀二年(一五〇二)の再建棟札があり、造建年次の明らかな建物としては県最古である。


白山宮
はくさんぐう

[現在地名]日進町本郷 宮下

祭神は菊理媛命・伊弉冊尊・大己貴命。本郷ほんごう岩崎いわさき藤島ふじしま藤枝ふじえだ四ヵ村の総氏神で、「尾張志」に「近村無双の古社」とある。旧郷社。文永一一年(一二七四)および、より古いとみられる癸巳年(天福元年説がある)の棟札を有し、鎌倉時代に海部あま遠島とおしま(現七宝町)から移住した遠島村民が故郷の神社からその祭神を勧請して合祀したとも伝えられる(日進村誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「白山宮」の解説

白山宮

富山県南砺市にある神社。「はくさんぐう」と読む。祭神は白山権現菊理媛命(はくさんごんげんきくりひめのみこと)。一間社流見世棚造の本殿は国の重要文化財に指定されている。こきりこ祭りが有名。

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