数独(読み)スウドク

デジタル大辞泉 「数独」の意味・読み・例文・類語

すう‐どく【数独】

《「数字独身に限る」の略》パズル一種。9列9段のマス目を3列3段のブロックに分け、各列・各段・各ブロックに1から9までの数字を重複しないように入れるもの。ナンバープレースナンプレ
[補説]「数独」は出版社ニコリの商標だが、日本以外でもSudokuの名称で親しまれている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「数独」の意味・わかりやすい解説

数独
すうどく

パズルの一種。9列9段の升目を3列3段のブロック(全部で9ブロック)に分け、列・段・ブロックのそれぞれに1から9までの数字を重複しないように入れるゲーム。いくつかの升目にはあらかじめ数字が入れられている。数独という名称は、日本に紹介された当初の「数字は独身に限る」という名称を略したもので、「数独/Sudoku」はパズル専門出版社ニコリの登録商標である。海外ではSudokuとして広く親しまれている。また、ナンバープレースやナンプレともよばれる。

 数独は、アメリカでナンバープレースの名称で雑誌掲載されていたパズルを、ニコリ社が1984年(昭和59)に日本に紹介した。その後、同社の出版物をきっかけに、2004年からイギリスの新聞社でパズルの連載が始まった。2005年以降、この連載によってイギリスをはじめとするヨーロッパやアメリカでブームとなり、2006年からは、世界選手権のWorld Sudoku Championship(日本語名は世界ナンプレ選手権)がヨーロッパを中心に毎年開催されている。家庭用ゲーム機やスマートフォン向けのゲームソフトが数多く発売されており、人気パズルゲームとなっている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「数独」の意味・わかりやすい解説

数独
すうどく
Sudoku

3×3のブロック 9個が納まった縦横 9列の正方形の枠内に,1~9の数字を縦列,横列,ブロックに重複なく入れるパズル。数独およびローマ字表記の Sudokuは日本の出版社ニコリの登録商標。1979年アメリカ合衆国で発行されたパズル雑誌に「ナンバープレース」の呼称で掲載され,1984年にはニコリの雑誌『月刊ニコリスト』に「数字は独身にかぎる」の意の略語で紹介された。その後,日本で数独の関連本を目にしたニュージーランド人が,コンピュータプログラムで作成した設問をイギリスの新聞『タイムズ』(→ロンドン・タイムズ)に売り込み,2004年11月15日付の紙面に「Su Doku」として初めて掲載されて以降,世界中に広まった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

知恵蔵mini 「数独」の解説

数独

3×3のブロックに区切られた 9×9の正方形の枠内に、1〜9までの数字を入れるパズルの一つ。日本のパズル制作会社ニコリが「数独(スウドク)」の商標登録をしている(「数字は独身に限る」の略)。世界的に有名なパズルであり、2005年英国で大ブームとなるなど、「Sudoku」との呼称で広く親しまれている。ルールは「開いているマスに1〜9までの数字を入れる」「その際、縦・横の各列および太線で囲まれた3×3のブロック内に同じ数字が複数入ってはいけない」の二つ。12年、フィンランド人数学者により「世界一難しい数独」が発表され話題を呼んだ。

(2012-07-04)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報