数論(読み)スウロン(その他表記)arithmetics

デジタル大辞泉 「数論」の意味・読み・例文・類語

すう‐ろん【数論】

整数論」に同じ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「数論」の意味・わかりやすい解説

数論
すうろん
arithmetics

整数性質は,古代ギリシア以来多くの者を魅惑してきた問題であった。17世紀にはピエール・ド・フェルマが近代的記号代数学を整数の問題に用いてさまざまな問題を提起した。19世紀初頭にカルルフリードリヒガウスの『数論研究』において体系的な代数的整数論が生まれ,多くの後継者たちの研究を経て,20世紀に高木貞治らによる類体論で一つの完成を迎えた。近年では,類体論でとらえきれない性質の研究も進められている。整数の研究には代数学ばかりでなく解析学幾何学も用いられてきたが,量子力学素粒子論との関係も注目されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「数論」の意味・わかりやすい解説

数論 (すうろん)

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世界大百科事典(旧版)内の数論の言及

【サーンキヤ学派】より

…インドの正統バラモン系統の,いわゆる六派哲学の一つ。サンスクリットのサーンキヤSāṃkhyaは〈僧佉(そうぎや)〉と音写され,〈数論〉と訳される。このため数論学派とも呼ばれる。…

【整数論】より

…数論ともいう。整数のもつ特殊な性質は古くから人々の興味を引いてきた。…

【ディオファントス】より

…生涯についてはほとんど知られていない。著作として知られているのは,分数計算を扱った《モリアスティカMoriastica》,内容のよく判明していない《ポリスマタPorismata》,数論についての幾何学的証明を含む《多角形数について》および主著の《アリトメティカArithmetica(数論)》である。ディオファントスの名を不朽のものにしたのはこの主著である。…

【ルジャンドル】より

…1813年J.L.ラグランジュの後を受けて経度学会員となる。天文学,力学などへの解析学の応用についても多くの業績があるが,主力を注いだのは数論と楕円関数論であった。前者については《数論試論》(1798)とその補訂版《数論》(1830)があり,後者については1825‐32年の3巻の《楕円関数論》がある。…

※「数論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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