整調(読み)セイチョウ

精選版 日本国語大辞典 「整調」の意味・読み・例文・類語

せい‐ちょう‥テウ【整調】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 調子をととのえること。きれいにととのえること。また、ととのった調子。
    1. [初出の実例]「詩の多数は有韻するか若(もし)くは無韻なるも整調ある者に帰すと雖も」(出典:想実論(1890)〈石橋忍月〉一)
  3. 事態をうまくととのえること。調整。
    1. [初出の実例]「号乾坤路(けころ)〈略〉由則和合整調(セイテウ)交金及二百孔」(出典:洒落本・広街一寸間遊(1778)序)
  4. ボート競技で、舵手(だしゅ)のすぐ前で相対してすわり、こぎ手全員の調子をととのえる漕ぎ手ストローク
    1. [初出の実例]「文科の整調の窪田は農科の舵手の高崎と同じ中学を出て」(出典:学生時代(1918)〈久米正雄〉競漕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の整調の言及

【ボート】より

…クルーはかならず定員を乗せなければならない。エイトでは船首寄りから,バウbow(舳手bow),2~7番,ストロークstroke(整調)と呼ぶ。舵手(コックスcoxswain)は最後部または先頭部に位置し,全体のピッチに注意し号令をかけるとともに,舵の操作を受け持つ。…

※「整調」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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