敷瓦(読み)しきがわら

精選版 日本国語大辞典 「敷瓦」の意味・読み・例文・類語

しき‐がわら ‥がはら【敷瓦】

〘名〙
土間地面などに石畳のように敷き並べる、よく焼いた固い瓦。中国から伝わった。
出雲風土記(733)秋鹿「俗人(くにひと)云へらく、其の底に陶器(すゑもの)、𤭖(みか)、甎(しきかはら)等多く有り」
風俗画報‐一五八号(1898)土木門「敷瓦 此瓦を甃と云ふ。即ち『いしたたみ』の謂なり」
② 石畳のような模様の称。江戸時代、元祿一六八八‐一七〇四)頃に流行した。市松模様
※仮名草子・都風俗鑑(1681)二「色は大かたむらさき、端には思ひ思ひに、がんぎ、しきがはらやうの模様をそめ入たり」
茶道で風炉の下に敷く瓦。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「敷瓦」の意味・読み・例文・類語

しき‐がわら〔‐がはら〕【敷(き)瓦/×甃】

石畳のように土間に敷き並べた平たい瓦。
茶の湯で、鉄風炉の下敷きにする瓦。

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