敷香(読み)シクカ

デジタル大辞泉 「敷香」の意味・読み・例文・類語

しくか【敷香】

ロシア連邦サハリン州樺太からふと)の町ポロナイスクの、日本領時代の名称

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「敷香」の意味・わかりやすい解説

敷香
しくか

樺太(からふと)(サハリン)北部、多来加(たらいか)(テルペニヤ)湾に面する港町。ロシア連邦ではサハリン州の所属で、ポロナイスクПоронайск/Poronayskと称する。古くはシスカとよばれた。人口2万1400(2001推計)。鉄道で豊原(とよはら)(ユージノ・サハリンスク)から288キロメートルである。製紙、水産加工、セメントなどの工場があり、郊外にはミンク飼育を主とした農場がある。北海道北見(きたみ)市と友好都市。第二次世界大戦前は樺太庁敷香支庁の所在地で、1942年(昭和17)の人口3万0310。木材、毛皮集散地で、日本人絹工業の工場が稼動していた。付近に内川炭田があり、樺太庁鉄道の終点であった。

渡辺一夫

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「敷香」の意味・わかりやすい解説

敷香
しすか

ポロナイスク」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の敷香の言及

【ポロナイスク】より

…人口2万5000(1993)。日本名は敷香(しくか∥しすか)。第2次大戦前の日本領時代には敷香支庁がおかれ,漁業のほかパルプ工業や炭坑,森林伐採,毛皮集散によって発展し,人口も3万(1941)を超えていた。…

【ポロナイスク】より

…人口2万5000(1993)。日本名は敷香(しくか∥しすか)。第2次大戦前の日本領時代には敷香支庁がおかれ,漁業のほかパルプ工業や炭坑,森林伐採,毛皮集散によって発展し,人口も3万(1941)を超えていた。…

※「敷香」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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