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文公家礼 ぶんこうかれいWén gōng jiā lǐ

世界大百科事典 第2版の解説

ぶんこうかれい【文公家礼 Wén gōng jiā lǐ】

中国,南宋時代に成立した礼儀作法の書。《朱子家礼》ともいう。通礼,冠礼,昏(婚)礼,喪礼祭礼の5章より成る。文公とは朱子学の大成者朱熹(しゆき)(子)のこと。《儀礼(ぎらい)経伝通解》が社会的,国家的規模における礼をあつかい,かつまた漢代以来の礼学の集大成を企図したものであるのに対し,《家礼》は文字どおり官僚・庶民の家庭的規模における礼の実践的細則を定める。いわば冠婚葬祭シナリオのごときもの。司馬光の《書儀》などを継承しつつ,時代に適合したより簡便な礼をめざしている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の文公家礼の言及

【朱子学】より

…この国の朱子学受容の特徴は,ひとつには李朝500年間にわたり朱子学一尊を貫徹したことで,仏教はいうにおよばず,陽明学も異端思想として厳しく拒絶された。また,朱子学の理気論をいっそう掘りさげる一方,朱熹の《文公家礼》(冠婚葬祭手引書)を制度として移植し,朝鮮古来の礼俗や仏教儀礼を儒式に改変した。李退渓に始まり,17世紀の宋時烈を経て,19世紀の李恒老によって集大成された,朱熹の文集全巻にわたる精密な注釈の仕事も,他の国では例をみない事業であった。…

【儒葬】より

…最初に儒葬を行ったのは土佐藩の野中兼山で,1651年(慶安4)に母の秋山氏を土葬にして3年の喪に服した。ついで水戸藩の徳川光圀が彼に仕えた儒学者朱舜水(しゆしゆんすい)の意見を聞き,《文公家礼》を基にして《喪祭儀略》を作成し領内での普及を図ったが,光圀の死後,幕府の宗教統制に反することを恐れて再び仏葬に戻された。【阪本 是丸】。…

※「文公家礼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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