文机(読み)フヅクエ

精選版 日本国語大辞典 「文机」の意味・読み・例文・類語

ふ‐づくえ【文机】

  1. 文机〈扇面法華経〉
    文机〈扇面法華経〉
  2. 〘 名詞 〙 ( 「ふみづくえ(文机)」の変化した語 ) 書物をのせ読書する机。書机(しょづくえ)。ふんづくえ。
    1. [初出の実例]「ふづくゑにおしかかりて書などをぞ見る」(出典:枕草子(10C終)一九一)

ふん‐づくえ【文机】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ふみづくえ(文机)」の変化した語 ) =ふづくえ(文机)
    1. [初出の実例]「案 フンツクヱ」(出典:字鏡集(1245))

ふみ‐づくえ【文机】

  1. 〘 名詞 〙ふづくえ(文机)〔十巻本和名抄(934頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

家とインテリアの用語がわかる辞典 「文机」の解説

ふづくえ【文机】

読み書きに用いる和風の机。普通、床に座って用いる高さのものをいう。◇「ふみづくえ」ともいう。

出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の文机の言及

【机】より

…読書や物書きなどに使う文机(ふづくえ),仏前に置き香炉など載せる前机,経を読むときに使う経机,飲食物を載せて食事するのに使う食卓など各種ある。漢字ではもと几(き)と書き,これは脚付きの四角い台を描いた象形文字から発しているが,日本語の〈つくえ〉は〈坏居(つきう)え〉の意味で,元来は坏(食物を入れた器)を載せる食卓を意味している。…

※「文机」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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