デジタル大辞泉
「文枕」の意味・読み・例文・類語
ふみ‐まくら【文枕】
1 文殻を丸めて芯とした枕。
「方々の文殻ばかり、一つに集めてこれ―を二つこしらへておいた」〈洒・通人の寐言〉
2 枕の下に手紙を入れておくこと。また、その手紙。
「ういこのういこの憂き別れ、のちの朝の―」〈松の葉・三〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ふみ‐まくら【文枕】
- 〘 名詞 〙
- ① 文がらを芯に入れて作った枕。
- [初出の実例]「月にはきかしても余所には漏ぬむかしの文枕とかいやり捨られし中に」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)跋)
- ② 夢に見ようとして枕の下に恋文などを入れておくこと。また、そのふみ。
- [初出の実例]「あはでうかりし文枕して〈卜尺〉 むば玉の夢は在所の伝となり〈雪柴〉」(出典:俳諧・談林十百韻(1675)上)
- ③ 枕元において見る草子類。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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