デジタル大辞泉
「文殊八字法」の意味・読み・例文・類語
もんじゅ‐はちじほう〔‐ハチジホフ〕【文殊八字法】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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もんじゅ‐はちじほう‥ハチジホフ【文殊八字法】
- 〘 名詞 〙 仏語。唵・阿・味・羅・吽・佉・左・洛の八字を真言とする息災の三昧に住する文殊菩薩を本尊として修する法。天変・怪異・疾病・危厄の災を避けるために行なうもの。八字文殊法とも。
- [初出の実例]「請二天台宗座主前入唐請益伝燈大法師円仁〈略〉於仁寿殿一、令レ修二文殊八字法一」(出典:続日本後紀‐嘉祥三年(850)二月甲子)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の文殊八字法の言及
【文殊】より
…中国では唐後期から山西省五台山に生身の文殊が住んでいるという信仰が盛んであり,838年(承和5)入唐した天台僧[円仁]は,この信仰に強い影響をうけて帰国し,861年(貞観3)比叡山に文殊楼を営み騎獅文殊像を安置した。密教修法の文殊八字法を初めて伝えたのも円仁で,12世紀に入ると文殊八字法は台密・東密を問わず息災法や安鎮法(鎮宅法)として重んじられるようになった。9世紀以後の文殊信仰のもう一つの大きな流れは,文殊会の発達である。…
※「文殊八字法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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