コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

文殊菩薩 もんじゅぼさつ

5件 の用語解説(文殊菩薩の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

文殊菩薩
もんじゅぼさつ

文殊はサンスクリット語 Mañjuśrīの音写。大乗仏教における菩薩の一つ。釈尊の入滅後に生れた人物と伝えられ,『華厳経』によると南インドで布教活動に従事し,般若波羅蜜を説き,『般若経』を編集したという。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

もんじゅ‐ぼさつ【文殊菩薩】

《「文殊」は、梵Mañjuśrīの音写「文殊師利」の略。妙吉祥・妙徳と訳す》智慧を象徴する菩薩普賢(ふげん)菩薩とともに釈迦如来の脇侍。僧形・童子形で、宝冠を頂く姿などに表され、独尊としては、獅子(しし)に乗り、剣を持ち、眷属(けんぞく)を従える。般若経典との関係が深い。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

文殊菩薩 もんじゅぼさつ

仏の知恵を象徴する菩薩。
インドに実在した人ともいわれる。普賢(ふげん)菩薩とともに諸菩薩の上位に位置し,釈迦如来(しゃかにょらい)の左脇侍(きょうじ)。一般に右手に剣,左手に経巻をもち,獅子(しし)にのる姿であらわされる。日本には平安時代前期につたえられた。中国の五台山,日本では葛城山(かつらぎさん)が聖地とされる。奈良の興福寺,法隆寺,安倍文殊院などの像が有名。

出典|講談社 この辞書の凡例を見る
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

大辞林 第三版の解説

もんじゅぼさつ【文殊菩薩】

〘仏〙 〔文殊は Mañjuśrī の音訳「文殊師利」の略〕 智慧をつかさどるとされる菩薩。普賢菩薩とともに釈迦に侍す。般若経典で重視される。形像は、智慧の威徳を示す獅子に乗る。中国では五台山をその霊地とし、日本では葛城山を当てる。妙徳。妙吉祥。法王子。文殊師利。文殊。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

文殊菩薩
もんじゅぼさつ

詳しくは文殊師利法王子(青年たるマンジュシュリー)菩薩。初期の大乗仏教経典において堅固な精神統一(首楞厳三昧(しゅりょうごんざんまい))の体現者、仏に説法を請願し対話の相手役を務める菩薩の代表者などとして現れる。とくに般若(はんにゃ)経典との関係は深く、仏滅後に実在した菩薩、または無限の過去にすでに悟りを得た仏の現れ、菩薩の父母とされ、初期般若経典の形成に直接関与した実在の人物を背景として理想化された菩薩であると推定されている。多数の大乗経典の成立に伴って、悟りの実践的側面を象徴する普賢(ふげん)菩薩と並んで、その知性的側面を象徴し、智慧(ちえ)の菩薩とみなされるようになる。図像上は釈迦仏(しゃかぶつ)の左脇侍(わきじ)として獅子(しし)に乗った姿で表現され、また密教の胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)では中台八葉院、金剛界(こんごうかい)曼荼羅の賢劫(けんごう)十六尊のなかにそれぞれ位置づけられる。中国では五台山が文殊の浄土とみなされ、それへの信仰が盛んになった。[江島惠教]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の文殊菩薩の言及

【五台山】より

…中国山西省にある山脈の主峰五山を指す。《華厳経》の受持にともない,5世紀ころから文殊菩薩の住む清涼山にあたると信ぜられ,普賢菩薩の峨嵋山,観音の補陀落山とともに中国三大仏教聖地の一つとなった。浄土教の曇鸞(どんらん)がここに遊び聖跡に感じて出家した話は有名であるが,大塔院寺等いわゆる台中百ヶ寺の基礎が置かれたのも,このころである。…

【巡礼】より

…なかでも有名なのが山西省北東部にある五台山の巡礼であった。この山は,5世紀の北魏のころから《華厳経》にみえる文殊菩薩の住地たる清涼山にあたると信ぜられ,唐代になると,仏教界第一の霊地として中国ばかりでなく東アジアの全仏教界にその名を知られた。日本の僧侶も,唐代には玄昉(げんぼう)や円仁,宋代には奝然(ちようねん)や成尋などが,いずれも五台山巡礼を行っている。…

【維摩経】より

…中インド,バイシャーリーの長者ビマラキールティ(維摩詰,維摩)の病気を菩薩や仏弟子たちが見舞うが,みな維摩にやりこめられる。文殊菩薩のみが維摩と対等に問答をし,最後に維摩は究極の境地を沈黙によって示す。全編戯曲的な構成のなかに旧来の仏教の固定性を批判し,在家者の立場から大乗の空の思想を高揚した初期大乗仏典の傑作である。…

※「文殊菩薩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

文殊菩薩の関連キーワード普賢菩薩五輪旗三人寄れば文殊の知恵象徴的智印知恵を絞る知恵を付ける脳味噌を絞る文殊の知恵入れ知恵

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

文殊菩薩の関連情報