斉東野人(読み)セイトウヤジン

デジタル大辞泉 「斉東野人」の意味・読み・例文・類語

せいとう‐やじん【斉東野人】

《「孟子」万章上から。斉国東辺田舎者の意》ものの道理を知らない田舎者。人を軽蔑していう語。

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精選版 日本国語大辞典 「斉東野人」の意味・読み・例文・類語

せいとう‐やじん【斉東野人】

  1. 〘 名詞 〙 ( 斉国東方の田舎人は、愚かでその言動が信用できないという「孟子‐万章・上」の「此非君子之言、斉東野人之語也」による語 ) 人を軽蔑していう語。道理のわからない田舎者。→斉東野人の語

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四字熟語を知る辞典 「斉東野人」の解説

斉東野人

愚かで道理のわからない者のたとえ。

[使用例] しかるに愚にもつかぬ斉東野人の語であるが、島根は何万円で買収された、変節漢じゃ、軟骨漢じゃ、政治的生命は絶えたと、世間評判がやかましかったじゃろう[内田魯庵社会百面相|1902]

[解説] 昔、中国の斉国東方の田舎の人は、愚かでその言動が信用できないというところからきた語。人をばかにしたような場合に用います。

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世界大百科事典(旧版)内の斉東野人の言及

【喜田貞吉】より

…同時に現代の社会問題にも目を注ぎ,実地調査や実物研究を重んじる喜田の研究は,アカデミズムへの挑戦という史風に貫かれていた。斉東野人のペンネームを愛用し,ステッキ傘と手帳を入れた信玄袋を携行した喜田の姿は平民学者と称されるにふさわしいものであった。喜田の膨大な著作の一部は,《喜田貞吉著作集》全14巻(平凡社)として集成されている。…

※「斉東野人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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