20世紀日本人名事典 「斎藤佳三」の解説
斎藤 佳三
サイトウ カゾウ
大正・昭和期の図案装飾家
- 生年
- 明治20(1887)年4月28日
- 没年
- 昭和30(1955)年11月17日
- 出生地
- 秋田県
- 本名
- 斎藤 佳蔵(サイトウ ケイゾウ)
- 学歴〔年〕
- 東京音楽学校中退,東京美術学校(現・東京芸術大学)図案科〔大正2年〕卒
- 経歴
- 大正2年第1次大戦直前のドイツに渡り、ベルリン王立美術工芸学院に学ぶ。デア・シュトルムを知り、3年山田耕筰とともに作品を持ち帰り、日比谷美術館でデア・シュトルム木版画展を開き、カンディンスキー、キルヒナーらの表現主義的作品を紹介した。8年〜昭和7年東京美校図案科講師を務め、工芸製作法、服装学、意匠学を講じ、この間、3年帝展に初入選。5年頃には「午後のお茶の部屋」などのアール・デコ調の室内装飾も手がけた。一方、斎藤装飾美術研究所を設立、服飾分野などで活躍した。「世界の服飾史」「新しき民謡」などの著書のほか作曲も試みた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報