斎藤定易（読み）さいとうさだやす

日本大百科全書(ニッポニカ)

斎藤定易
さいとうさだやす
（1657―1744）

近世中期の馬術家。大坪本流の祖。通称主税(ちから)、青人(せいじん)と号した。江戸の生まれ。大坪流8代斎藤求馬助辰光(くまのすけときみつ)について専心修習し、大坪流の奥義を究めるとともに、当時渡来した朝鮮人の曲馬術を見て、その乗馭(じょうぎょ)法の長所を取り入れ、馬に関する諸術を総括して五馭(ごぎょ)の法を唱え、大坪本流と称してその普及に努めた。『武馬見笑集(ぶばけんしょうしゅう)』『武馬必用(ひつよう)』や『馭馬大元記(ぎょばだいげんき)』などの著作や多くの伝書を残している。

［渡邉一郎］

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

斎藤定易 さいとう-さだやす

1657－1744　江戸時代前期-中期の馬術家。
明暦3年2月29日生まれ。大坪流8代斎藤辰光にまなび,その流儀に工夫をくわえて一派をたて,大坪本流と称した。延享元年8月17日死去。88歳。江戸出身。本姓は大坪。通称は主税(ちから)。号は青人。著作に「大坪本流武馬必用」など。

出典　講談社

367日誕生日大事典

斎藤定易 (さいとうさだやす)

生年月日:1657年2月29日
江戸時代中期の馬術家;大坪本流の祖
1744年没

出典　日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」