新一丁目懸(読み)しんいつちようめがかり

日本歴史地名大系 「新一丁目懸」の解説

新一丁目懸
しんいつちようめがかり

[現在地名]熊本市しん町一丁目

熊本城の南西、城との境を古城こじよう堀、回りを坪井つぼい川と堀によって囲まれた新町の中にある。熊本城南西の入口には新一丁目御門があり、門前は新一丁目勢溜の札の辻ふだのつじで、四街道起点である。新一丁目は札の辻から南に走る通りの町人町で、新町の表通りにあたる。南に新二丁目が続き、東は古城堀端の武家屋敷、西は蔚山うるさん町に隣接する。一般には新一丁目一町が一懸であった。懸内の惣家数は惣月行事記録抜書(熊本大学蔵)によれば、文化三年(一八〇六)八七軒、同八年一二一軒、惣人数五四七人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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