新曲輪町(読み)しんぐるわまち

日本歴史地名大系 「新曲輪町」の解説

新曲輪町
しんぐるわまち

[現在地名]岩槻市城町しろまち一―二丁目

富士宿ふじじゆく町から南東に延び元荒川に至る道の両側に発達した町。北側は畑地を挟んで岩槻城の鍛冶かじ曲輪・新曲輪、南は村国むらくに村、元荒川対岸は平野ひらの(大岡氏時代の岩槻城惣絵図など)。天正一八年(一五九〇)豊臣秀吉の小田原北条氏攻めに際し、豊臣方に対峙する備えとして急遽造られた出丸の名称が地名になったといわれている。この出丸は隠居いんきよ曲輪・鍛冶曲輪からなり、近世後期にはお林山と称されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

一富士二鷹三茄子

初夢に見るものの中で、縁起のよいとされているものを順に挙げた句。[補説]一に富士山、二に愛鷹あしたか山、三に初茄子の値段と、駿河国で高いものを並べた句ともいわれる。...

一富士二鷹三茄子の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android