最新 地学事典 「新木浦鉱山」の解説
しんきうらこうざん
新木浦鉱山
Shinkiura mine
大分県佐伯市にある錫・砒素の鉱山。鉱床は,中・古生層を貫く新第三紀の花崗岩・花崗斑岩によるスカルン型で,石灰岩と粘板岩との境界や,石灰岩中の脈状・レンズ状鉱体。鉱石は磁硫鉄鉱・硫砒鉄鉱・閃亜鉛鉱・錫石を主とし,自然金・自然蒼鉛・テルル蒼鉛鉱も伴う。スカルン鉱物は珪灰石・ヘデンベルグ輝石・ざくろ石など。二次鉱物は異極鉱・珪孔雀石・スコロド石など。慶長年間(1599)に発見,最盛時の1829(文政12)年には錫鉱月産1.2tを生産。錫鉱は1962年終掘,1961年に500m坑でエメリー鉱を発見,採掘開始。エメリー鉱床は錫鉱体と同様の産状で延長1kmにわたり断続。構成鉱物はコランダム・鉄スピネル・磁鉄鉱・紅柱石・菫青石・ざくろ石・チタン石・電気石・白雲母など。
執筆者:青木 義和・矢島 淳吉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

