日本歴史地名大系 「新池窯跡」の解説 新池窯跡しんいけようせき 大阪府:高槻市土室村新池窯跡[現在地名]高槻市上土室三丁目土室(はむろ)集落北方の丘陵裾に位置する、新池の東岸斜面に築造された埴輪窯跡群。埴輪片および灰層の分布は一〇〇メートル以上にわたってみとめられ、数基の窯が並んでいるものとみられる。これまでの採集資料には、円筒埴輪以外に人物埴輪や盾形埴輪がある。この窯場で生産された埴輪は、南方に位置する茨木(いばらき)市の茶臼山(ちやうすやま)古墳を中心とする古墳群をはじめ、三島地方一帯に分布する多くの古墳に供給されている。〔刊行後の調査の進展〕昭和六三年(一九八八)から平成二年(一九九〇)にかけて行われた発掘調査で、日本最大の規模をもつ、南北に並ぶ三棟の埴輪製作工房、一八基の埴輪窯、工人のものと考えられる集落がみつかった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by