新派刑法学(読み)しんぱけいほうがく

百科事典マイペディアの解説

新派刑法学【しんぱけいほうがく】

刑法学派のひとつ。近代学派,実証学派とも。旧派すなわち古典学派に対する。犯罪現象の実証的研究に基づいて,犯罪行為に対する犯罪者の自由意思に基づく道義的責任を原則的に否定し,むしろ社会防衛のための処分を受ける犯罪行為者の社会的責任や予防的な社会政策を強調する。したがって刑罰の本質は応報ではなく改善・教育であり,目的刑もしくは〈社会防衛処分〉への一元化を主張する。主として19世紀末のロンブローゾフェッリなどのイタリア学派,およびドイツのF.vonリストなどによって主張された。日本では牧野英一が代表的存在。特に刑事政策学の発展に大きく貢献した。→保安処分社会防衛論
→関連項目教育刑論

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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