最新 地学事典 「新潟油田地域」の解説
にいがたゆでんちいき
新潟油田地域
Niigata oil field area
新潟堆積盆地に開発された構造性の油田・ガス田群分布域の総称。「燃える水」あるいは草生水(くそうず)として灯火に使ったのは1,000年も前から。手掘りで採油したのは1868年以来。機械による綱式掘削が始まったのは88年尼瀬油田で,近代石油鉱業発祥地。ロータリー式掘削は1912年新津油田で初めて使用。産油層はすべて新第三紀鮮新~中新世の砂岩および凝灰岩,火山岩。油田構造はほとんど背斜。主な油田は新津・東山・西山油田など。戦後は頸城・見附・南阿賀・南桑山油田,中条─紫雲寺油ガス田,東新潟・藤川─雲出・吉井─東柏崎・南長岡─片貝ガス田などを続々発見。また,阿賀沖油・ガス田,阿賀沖北油田,岩船沖油・ガス田など海域においても発見。火山岩貯留岩と背斜+層位トラップを開発。根源岩は七谷・寺泊層の泥岩。2020年度産油量32.4万kL,産ガス量17.0億m3。新津・尼瀬油田関連施設は近代化産業遺産。
執筆者:木下 浩二・服部 昌樹・金子 信行
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

