見附(読み)ミツケ

世界大百科事典 第2版の解説

みつけ【見附】

遠江国(静岡県)の地名。磐田郡に属し,見付とも書く。古代以来遠江国の中心地として国府が置かれ,また国分寺が創建されるなど早くから発展し,中世の紀行文などにも〈遠江国府〉〈見附の府〉〈見つけのこう〉などとしてしばしば現れ,宿駅でもあった。南北朝期に遠江守護今川範国が居館を築いて以降,室町・戦国期には見附城(見附端城(みつけはじよう)ともいう)として,今川了俊(貞世)に始まる遠江今川氏(堀越氏を称する)の拠点の一つともなった。

みつけ【見附】

見付とも書く。城郭の要所に置かれた升形(ますがた)のある城門の外側で,城門を警固する番兵の見張る場所のこと。江戸城では俗に〈三十六見附〉と呼びならわされている。しかし四谷見附を正しくは四谷御門というように,〈見附〉を付して呼ぶのは俗称である。幕府作事方の資料によれば外曲輪(そとぐるわ)は26門,内曲輪は10門以上あり(曲輪),年代による変化もあるので,36の具体的内容は必ずしも明らかでない(図)。これらは外曲輪,内曲輪とも軍事上,重要な門であり,外から高麗門をくぐって升形に入った正面に小番所,升形から渡櫓(わたりやぐら)下の大門を抜けた正面に大番所が置かれ,警固の武士が昼夜詰めていた。

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大辞林 第三版の解説

みつけ【見附】

新潟県中部、信濃川支流の刈谷田かりやた川下流にある市。近世、絹綿交織や羽二重を産出し、近年は化学繊維・メリヤスなどを生産。

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