新穂川(読み)にいぼがわ

日本歴史地名大系 「新穂川」の解説

新穂川
にいぼがわ

源を小佐渡山地の中央上新穂かみにいぼ上流黒滝くろたき川と国見くにみ山を水源とする青木あおきうすたき川とがかめので合流し、さらに北方きたがた山と新穂山に源を発する天神股てじまた川を合せて新穂川となる。国府こうの川の水源をなす川で、かつては爪生屋うりうや川と称したこともある。上流から瓜生屋・新穂町の南側を流れ、青木・長畝ながうねを流れてしまの前を大きく湾曲し、下新穂を経て皆川みながわ大野おおの川と合流して国府川に注ぐ。現在はこの流路を総括して国府川と称する。国仲くになか平野のうち新穂村地内一千三〇〇ヘクタール余の水田の主要水源の一つ。かつては雨天が続けばたちまち洪水となり、下流皆川など沖積平地内の諸村のほとんどが大きな被害に遭った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報