新糸(読み)しんいと

精選版 日本国語大辞典 「新糸」の意味・読み・例文・類語

しん‐いと【新糸】

〘名〙
① その年の春蚕(はるご)の繭(まゆ)から製した生糸。また、製造後、一年未満の生糸をいうこともある。古糸よりも光沢があり、手ざわりが柔らかい。夏引の糸。《季・夏》
② 生糸清算市場で、七月以降に売買取引される生糸をいう。
東京日日新聞‐明治二四年(1891)一月二三日「新糸以来未曾有の大手合

にい‐いと にひ‥【新糸】

〘名〙 今年とった新しい糸。
※御室五十首(1198頃)「七夕にまをのにひ糸引かけてくることたえぬ星合の空〈源師光〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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