新編武州古文書(読み)しんぺんぶしゆうこもんじよ

日本歴史地名大系 「新編武州古文書」の解説

新編武州古文書
しんぺんぶしゆうこもんじよ

二巻 杉山博・萩原龍夫編 角川書店 昭和五〇―五三年刊

解説 上巻は「武州文書」「諸州古文書」武州の部に「風土記稿」採録分を合せて一千七〇二点、下巻は「埼玉の中世文書」ほか新たに発見された市史類収録の文書九八八点を収める。「武州文書」は昭和三二―三五年に武相史料刊行会から謄写版で刊行されたもので、国立公文書館内閣文庫蔵の「風土記稿」に採録されなかった鎌倉期以降の文書を含む一千三八九点の影写本一九冊。「諸州古文書」は、幕命によって青木敦書が寛保期に採訪した三河遠江甲斐相模伊豆・武蔵各地方の古文書の写本(二六巻二三冊)が内閣文庫に保存されていたが、このうち武蔵国の分七〇点を相州文書(三浦郡)などと合刻で昭和三七年刊行したもの。

新編武州古文書
しんぺんぶしゆうこもんじよ

二冊 杉山博・萩原龍夫編 昭和五〇・五三年刊

解説 寛保年間青木昆陽が収集した諸州古文書のうちの武州古文書と、文化年間に幕府が「新編武蔵風土記稿」編集のため収集した武州文書、および「風土記稿」に採録した文書を上巻に(計一千七〇三点)、それ以後発見のものを昭和四〇年刊の「埼玉の中世文書」や市史類に基づき下巻(九八八点)に収める。「風土記稿」所載の村順に所蔵者を配列し、そのなかはおおむね年代順。下巻巻末に編年総目録を付す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報